こんにちはスタッフの佐藤です。
足のスポーツ外傷についてまとめます。
今回は特に「疲労骨折」について。
足の外傷は、すべての関節の外傷の中で最多です。 さらに特記すべきは、足の外傷の中でスポーツに起因する障害の割合が高いことです。
例を挙げると、使い過ぎや運動の衝撃に伴う疲労骨折・繰り返しの運動に付随して発生する腱炎・腱鞘炎、
合わない靴や固い地面での運動による滑液包炎や足底筋膜炎、さまざまな肢位での足関節捻挫に伴う靭帯損傷や骨軟骨損傷が挙げられます。
疲労骨折にスポットをあてて話を進めるとよく見られる部位として
・中足骨(第2−3中足骨)
・踵骨
・脛骨内果 です。
疲労骨折の頻度は、文献によってばらつきがありますが、全スポーツ障害の0.12〜4.4%の頻度とされておりそれほど多くありません。
スポーツに伴う疲労骨折は、微細な外力が同じ部位に繰り返しかかることで骨の損傷が起こり発生します。
具体的には、腱や靭帯の牽引による骨折、骨に直接かかる外力(衝撃力)で起こります。
平均年齢は20.1歳、42%が15〜19歳、34.7%が20〜24歳で占められているようです。 つまり、
圧倒的に若年者の疾患であることがうかがえます。 また、37.8%はレクリエーション程度の運動レベルでも疲労骨折を起こしており、
単に運動の長さや激しさだけではないようです。
患者側の要因によるその他の原因としては、
・骨密度が低い
・体力がない
・負担のかかるフォームでの運動
・下肢や足部のアライメント不良(扁平足や外反母趾)、筋肉のアンバランス などが挙げられます。
さらに、若年者の疲労骨折がみられる時期は6月過ぎから夏が多いとされています。 これは中学校や高校の新入生が学校生活に慣れ、
部活動が本格化する時期になります。
症状・診断について、発赤や腫脹といった局所の炎症反応がないことも多く、
レントゲンを撮っても異常がないと言われることも多いです。
運動内容や運動量といった詳細な病歴の聴取で疲労骨折を疑うことが重要です。
治療としては安静を保つ事が第1ですが、当院ではより早く回復を促す為に
超音波治療器を使います。 超音波治療器は折れてしまった骨の形成を促進する作用があり
治療期間を約40%短縮させます。 更に高濃度酸素オイルを併用することでさらに症状の改善が
より良い方向へと期待できます。 スポーツや・趣味の散歩などで気になった時はそのままにせず
すぐにご相談下さい!!