逆流性食道炎と鍼灸


こんにちは。今日は逆流性食道炎と鍼灸についてお知らせします。

 

胃食道逆流症とは?

胃に溜まった胃酸が食道に逆流してしまったために起こる症状です。

胃には、胃酸から分泌される胃酸があり、食べ物を消化したり胃に入り込んだ細菌などを

殺菌したりしています。胃酸は、強い酸性ですが胃の粘膜は胃酸から胃を守る働きをしています。

しかし、食道粘膜はその機能が備わっていないため、胃酸が逆流して食道に入り込むと

食道粘膜に傷がつき、胸やけや胸の痛み、呑酸(口の中がすっぱくなる症状)、喉の痛み、咳、不

眠などの胃食道逆流症が起こります。逆流性食道炎は、胃食道逆流症の症状の一つです。

 

どんな人がなりやすい?

・食べ過ぎ・早食いの傾向がある人

・食べてすぐ寝る人

・肥満気味の人

・飲酒・喫煙の習慣がある人

・脂っぽいものが好きな人

・姿勢が悪い人

 

病院での治療

病院での治療は、基本薬による薬物治療です。

胃酸の分泌を抑えるための薬(プロトポンプ製剤)が使われます。

逆流性食道炎では、8週間続けて使用することで7~8割で炎症を改善する効果があると

されています。しかし、症状が改善した後に服用を中止すると6か月間で83%の人が

再発したという報告もあり、長期間服用を続ける必要があるとされています。

服用中止には医師と相談することが必要なようです。

 

当院での治療(鍼灸での治療)

当院では、胃の働きを鍼灸治療によって助けます。また、姿勢も関与していることから姿勢を

改善するためのアドバイスをして患者さんと一緒に症状の改善を考えていきます。

鍼灸治療は、高ぶりすぎたものは抑え、低いものは高くするという働きがあります。

自律神経の働きを調整して体のバランスを整えていく治療で症状を緩和して、内臓の働きを高めま

す。また、胃の粘膜はストレスにより薄くなります。そのため、鍼灸で体をリラックスさせること

はストレスホルモンを少なくすることに寄与します。

胃食道逆流症の治療期間が長いものです。鍼灸と姿勢改善で薬の量を減らして行きたいのなら

鍼灸治療をお勧めいたします