漢方紹介:初期のカゼ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛に「葛根湯」


みなさんこんにちはスタッフの東です。今回は漢方薬の紹介です。

今回ご紹介させていただきますのは、おそらく知らない人はいないだろうと思えるくらいポピュラーな漢方薬「葛根湯」です。

葛根湯は中国の古典的な医学書である「傷寒論」や「金匱要略」などに記載されています。(ざっくりいうと1500年ほど前の書物です。)1000年以上前からある薬の処方だなんて単純にびっくりして、すごいなと思います。

カゼの初期に飲む薬として有名ですが、初期といううのはまだまだ体力も抵抗力もあり、ある程度元気な状態であるということです。具体的に言うとカゼのひきはじめでなんとなく寒気がするというときです。(だいたいカゼをひいてから1~2日ぐらいでしょうか)すでに高熱を発し、汗を多くかいているというような場合には少し遅いといえるでしょう。

服用は食前または食間となります。

  • 食前—-だいたい食事の30分ぐらい前
  • 食間—-食事と食事の間(最低食後2時間後くらい)

適応症としては、初期のカゼ・鼻カゼ・鼻炎・頭痛・肩こり・筋肉痛などです。

薬理作用を漢方的(東洋医学的)に考えるとカゼの初期には「風寒邪」という悪いものが体の表面にとりついている状態であるので、発汗作用によりそれを追い払い、体の表面を守る「衛気」と体の中を栄養しその活動を支える「営気」を調和させ、これらの素となる「後天の精気」(食べ物から得られる栄養)を作り出す「脾・胃」(消化器)を補い整えるというものです。体を温める作用もあるので頚・肩のコリや緊張型頭痛にも用いられます。

最後に、たかがカゼ・されどカゼですので長引かせると大きく体調をくずしてしまいます、カゼは万病のもとです。薬を飲んで終わり…ではなくて、冷やさないように体を温め、消化が良く滋養のあるものを食べ、なるべく安静にするなど、自分の体をいたわることも大切です。どうかご自愛ください。

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