腎精って聞いたことありんすか?


こんにちは!

院長の後藤です。

 

最近、腎精不足なんてことを聞いたことはありませんか?

東洋医学では「腎精」とは先天の精と後天の精を指します。

 

もともと親から譲り受けたものを「先天の精」

生まれてから自分で補充していくものを「後天の精」

といいます。

 

わかりやすく言えば、

「先天の精」はDNAのようなもの。

「後天の精」は生まれてから食事や呼吸で補うもの。

です。

 

もうちょっと、違う角度から考えると

男性の精子は、35歳過ぎから運動能力が落ちます。

同じく、女性の卵子も35歳を過ぎると質が落ちると言います。

質とは、受精卵になったときに細胞分裂をして胚盤胞に

なるのですが、この時の分裂がうまくいかなくなったり

します。男性の精子も運動能力、つまり泳ぐ力。

子宮の中で泳いで、卵子と出会うということができなかったり

するわけです。(遺伝子にも傷ができてくるようです)

 

人間自体も、20代までは

いくらお酒を飲んでも大丈夫とか

徹夜ができたとか

寝れば翌日元気にとか

毎日部活で動くとか

あるわけです。

 

でも、年齢を重ねることにだんだんちょっと

無理がきかなくなってきます。

 

二日酔いになるとか

飲むと眠くなるとか

睡眠は6時間とらないとだめとか

筋肉痛が翌日来ないとか

毎日運動するとけがをするとか

 

最初に持った腎精はだんだんと消耗してきます。

そのスピードは、両親から受け継いだ精や後天的に

消耗する量にやって変わってきます。

 

そんな考えから東洋医学では「腎をおぎなう」というのがあり

漢方薬では「参馬補腎丸」「蘭州金医腎気丸」があります。

 

腎を補って元気に過ごす!ということが大切であり

腎をあまり消耗しないようにするという食養生も大切です。

 

実は先ほどの精子と卵子の関係にも

つながる話です。

 

現在、不妊症(避妊をせずに定期的な性生活があるが
1年以内に妊娠が成立しない状態)は日本では

夫婦の18.2%

増加傾向で、世界有数の不妊大国と言われています。

新生児16人に1人が生殖医療で生まれていると言われています。

※生殖医療とは…ART 体外受精や顕微授精)

 

不妊の原因には男性がかかわる不妊が約半数となって

います。もう女性だけではないといった認識のほうが

正しいです。

 

 

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