月経前症候群とは
「月経前3~10日のあいだ続く精神的あるいは身体的症状で月経発来とともに減退ないし消失するもの」(日本産婦人科学会)と定義されています。
月経前における身体的・精神的な変化は多くの女性が経験するところであるが周期的に出現し日常生活に支障をきたす程度になった場合を月経前症候群(premenstrual syndrome)ということなっています。
【原因】
これまでにいろいろな説が言われているがはっきりしていないようです。
①ホルモン異常説
②水分貯留説
③内因性オピオイド説
④セロトニン説
⑤プロスタグランジン説
⑥ビタミン欠乏説
⑦炎症・アレルギー説
⑧精神的要因説
いずれも確認されるには至っていないようです。
【症状】
①身体的症状:頭痛・関節痛・腰痛・乳房症状(乳房痛・乳房腫脹・乳房過敏)・胃腸症状(膨満感)・下腹部痛・便秘・下痢・口渇・食欲減退・亢進・嘔吐など
②精神症状:イライラ・不安・緊張・情緒不安定・攻撃性・抑うつ・集中力低下・疲労感・傾眠・不眠・嗜好変化など
【治療】
病院では
痛み止め薬・利尿剤(浮腫みに対して)・ホルモン抑制剤(高プロラクチン血症に対して)・ホルモン療法・漢方薬が処方されることが多いようです。
当院では
非薬物療法を中心に考えています。
そのため鍼灸治療を中心に行い、その他生活のアドバイスで体質改善に取り組んで頂いています
当院では、東洋医学的にPMSは大きく2つのタイプに分けて考えます。
1つはストレスによる気分の鬱積が誘発原因なっている「実証」タイプ
もう1つは、疲労・栄養不足・精力減退などが子宮に影響する「虚証」タイプ
です。問診時にタイプを判断して治療にあたります。
また、食事の改善や運動、ストレスマネージメントで症状が変わる方がいるためそういった指導もおこなっています。
鍼やマッサージなどで全身のコリを楽にすることもいいのでお悩みの方はお気軽にご相談ください。