足の裏の痛みといえば、病院に行くと「足底腱(筋)膜炎ですね」
と言われることが殆どだと思います。
症状としては朝起きぬけ一番もしくは長時間動かずにいて
次に立ち上がろうと体重をかけたときに痛むが、何もしな
くても昼頃になると又は動いている間に少し痛みが和らい
でいく、そして重症になるにしたがっていつでも体重をか
けるとひどく痛む、何もしなくてもじんじんと熱感がする
というように変わっていきます。
ランニングなどの運動をよくする人や一日中立ち仕事を
している人に多いようです。
足底腱膜とは踵の底部前面から足の指のつけ根のところ
にある膜状の腱にことです。足底のアーチ(土踏まず)を
弓に例えるなら足底腱膜は弓弦の部分になります。
なので足の裏に体重をかけると弓弦である足底腱膜に
引き伸ばされる力がかかります。この引き伸ばされる
力が何度も頻繁にそして強くかかると腱膜に微細な
断裂ができたり、踵との付着部に骨棘というものが
できて痛みを感じるようになると説明されることが
多いようです。(骨棘についてはこれがある人でも
痛みのない人もいるので”?”という感じですが…)
日常生活指導としては
冷やす・温める、マッサージする・しないなど人に
よって反対のことを言われることもあるようですが、
・なるべく患部に負担をかけないようにする
・土踏まずのアーチが下がっているなら上げるために足底板をつくる
・アキレス腱につながるふくらはぎの筋肉が硬ければストレッチをする
などの指導をされることが多いようです。
(”アーチが下がる” ”ふくらはぎの筋肉が硬くなる”は両方とも足底腱膜が引っ張られている状態なので)
治療期間については数週間で治る人もいれば2~3年経っても
治らない人もいます。局所麻酔・ステロイド剤の注射などを
しても痛みが取れず最終的に手術を勧められる人もいます。
長引くことの多い足の裏の痛みですが前述のように
足底腱膜に障害がありひどく痛む以外に原因がある
ことがあります。
筋肉はある骨から始まり関節を越えて別の骨に終わります。
だから筋肉が収縮すると関節が動くのですが、足首を動か
す筋肉のうちアキレス腱に連なる筋肉以外にも多くの筋肉
が足首の関節を越えて足の骨にくっ付いています。
これらの筋肉が硬くなりすぎると足の骨にくっ付いている
部分に引っ張る力が強くかかることになり、限度を超える
と引きちぎれそうになり痛みます。このような場合だと
硬くなっている筋肉の柔軟性を取り戻すのが非常に重要
になりますが、足底腱膜炎に比べると痛みが取れやすい
ものでもあります。
当院では足底筋膜炎だけでなく足の裏の痛みというもの
全般に対して、マッサージ・鍼・電気治療に加えて
超音波治療器・高濃度酸素オイルなどを用いて治療に
あたり成果を得ています。