前回の
では、
骨格や構造アライメント・機能について
書きました。第2回では
姿勢と呼吸について書きます。
疲れやすい・息が乱れる等に覚え
がある方は最後まで読むと
新しい発見が
あるかも・・・・
さて、始めましょう!
呼吸は人間の場合、
一日に約三万回行っていると
言われています。
一回の呼吸で体に取り込む
空気・換気量は安静時で
約ペットボトル500ml分です。
このうち150mlは死腔と言われる
気道のデッドスペースに留まり
酸素と二酸化酸素のガス交換に
関係なしに排出されます。ところが
この死腔に送られる空気の量は
どんな呼吸をしても変わりません。
ということは、通常(約500ml)であれば
500ml - 150ml = 350ml
が肺に送られてガス交換がおこなわれますが
姿勢が悪かったりで酸素を取り込む量が少なければ
当然、肺に届く酸素量は減ります。
(例) 半分しか吸えない場合(250ml)
250ml - 150ml = 100ml
脳は体内の二酸化炭素(co2)を常に
モニタリングしていて二酸化炭素の量に
非常に敏感です。体内にco2が多すぎると
体は酸性に傾き、少なすぎるとアルカリ性に傾きます。
ph.がどちらかに傾くと脳は呼吸の量を調節しようとしますので
呼吸回数が多くなったり少なくなったりします。
(それに伴い自律神経のバランスが崩れます)
脳は呼吸を増やしたいのに姿勢等によって
そもそも呼吸筋が働かない。入るスペースがない
になるとさらに悪循環に拍車がかかります。
呼吸と姿勢にはこんな繋がりも
あるんですね!それではまた!
前述した通り、
姿勢と呼吸の繋がりについて
興味深いのは脊柱起立筋と腹横筋が姿勢維持だけでなく
どちらも呼吸に関わっているということ。
腹横筋は呼吸を吐き切る時に稼働する筋肉。
脊柱起立筋は収縮することで胸郭を広げ大量の息を身体に取り込む吸息筋。
つまり抗重力筋がしっかり働いている人は姿勢が美しいだけでなく
呼吸がしっかり働いて十分に酸素を身体に取り込み吐き切ることが
出来るということなんです。